日々の作業に終われ、お伝えすることはたくさんあるのに書くことが出来ませんでした。
さて、W111ベンツ、5月16日の金曜日に検査に行ってきました。
まずは検査ラインから
検査が始まって、一番最初に行うのが灯火類、外観の検査です。
この車両、ヘッドレスト、シートベルトがついていないのと、サイドウィンカーがありません。このあたりは事前に検査官に確認をしにいきました。昭和44年3月31日以前に制作された車両であればすべてなくてもOKとのこと。
しかしここで問題になったのがこの車両が並行輸入車のため製造年が分からないことです。店にもどってオールドメルセデスの専門店に問い合わせたところ、本国に問い合わせるとビークルデーターカードを発行してくれるという確認はとれました。
しかし本国からの取り寄せですので、時間もお金もかかります。
そういえばグローブボックスの中にオーナーズマニュアル等が入っていたのを思い出して、見てみると他にサービスブックもありました。中を良く見てみると、登録年月日68年7月24日と記載されています。
これが証明にならないか確認する為に再度、陸運局に行きました。
ビークルデーターカードのことも話たうえで、これが証明にならないかと話したのですが、すんなり認めてもらえず、何人もの検査官で協議が始まり、即答出来ないので時間がほしいとの回答、分かりましたと帰ろうとしたところ、ひとりの検査官の一言でOKが出ました。
とこんな事前のやりとりがあったので、問題なくクリアできました。
排ガス、下回り、サイドスリップ、ブレーキ、スピードメ-ター、ヘッドライト検査すべてOKで、次は測定ラインです。
こうやって写真をとってから、前軸重、後軸重を測って、外観の寸法を測定します。
この後検査官が計算をして新しい重量、寸法等を検査表に記入して合格印をもらって終了ですが、ここで検査官に前席3人座面の寸法が取れないから乗車定員は6から5人になるとのこと。正直、実際前列の真ん中に座ることも出来ないのでわかりましたと5名乗車で登録してしまいました。
翌日、土曜日にオーナーが来店されてその旨お伝えするととても納得いかない様子。。。「そこはそんなに重要ですか?」と、たいへん失礼なことも言ってしまいました。
私のなかでは車両のシート形状が変わることはなく、車検証の乗車定員の記載が6から5名になっただけぐらいにしかおもっていませんでした。
しかしオーナーは実際、前席に3人座ることはないと思うけれど、6人乗りというのがこの車を選んだ理由のひとつというこだわりがありました。
ここまでオーナーのこだわりをかたちにするために多くの時間を費やしてきました。
最後にこれではしっくりきません。
これではオーナーに気持ちよく乗ってもらえません。
週末でなんともならないので、明けの月曜日に再度陸運局に持ち込んで相談することにしました。
オールドメルセデスの専門店に問い合わせたところ、今まで乗車定員のことで言われたことはなくすべて6名乗車で登録しているとのことでした。
月曜日、受け付け時間前に相談に行きました。まだ職員もそろっていないなか、ひとりの検査官に事情を説明したところ車両を見てもらうことが出来ました。
その結果、あっけなく6名乗車OKとなりました。
これで気持ちよく乗っていただけます。
ナンバーがつき、一般道、高速道路を試運転。
試運転時は今ほど気温が高くなかったですが、エアコンの効きも上々で快適に走ることが出来ました。
高速道路でも追い越し、登板路でもストレスなく加速するので乗っていて気持ちいいです。ブレーキもトヨタ車流用のブレーキブースター、マスターシリンダーに変更してあるのでしっかり効いて安心です。
晴れて5月24日土曜日納車することが出来ました。
オーナーさま、永らくお待たせしました。
マフラーの音量は好みがあるのでしばらく乗っていただいてうるさいと感じるようでしたらサイレンサーを追加することになりました。
当初の予定ではガラスのウエザーストリップ関係一式交換と合わせて断熱フィルムの施工をする予定でしたが、モール周りにサビがあるためその部分のみ板金するか、ボディー全体を板金塗装するかで相談した結果、中途半端なことはせずボディー全体を板金塗装する時に作業することになりました。
それも今後の楽しみではないでしょうか。
9月発売の雑誌に掲載も決まっています。
また取材のほうご協力お願いします。
今週末、来店予定ですのでオーナーのインプレッション追ってお伝えしたいと思います。
最近のアンリミテッド、4駆でいっぱいです。とりあえずがんばります。